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何度思ったことだろうか・・・。
先日高校の友人の結婚式で集まった際そのような談柄になった。ちなみに彼らは Hydrogen というバンドで、一方私は当時 Something というバンドで双璧を為していたのである。私はバンド部の部長であった。
このメンツで集まると、「高校のころが一番楽しかった」「文化祭のあのライブのときがピークだった」と異口同音に言うのである。残念ながら俺もそのうちの一人である。高校卒業してから10年が経過しようとしているのに、忸怩たる思いである。
一方でそう思うのは俺だけではないということは、何かこれは理由があるのだろう。

何故そう思わざるを得ないのか冷静に考えてみた。

正確なことを言えば、俺は高校の文化祭以後にもそれに伍す、或いは上回るライブを幾度か経験している。
やはり BOOViES や 韮で行ったレコ発は大きかった。自分たちが主役の企画でしかも良いライブをしたときは余りある達成感に自己陶酔した。そして客を陶酔させた自信もあった。終演後も興奮冷めやらず、このままミュージックステーションにでも出られるような心地がして求心力が漲っていた。

実はピークを作るのはやろうと思えば簡単なことなのだ。レコ発なりコンテストなり誕生祭なり、何かしら自分たちが主役のイベントを企画すればよい。そしてそれで客も存分に騒げるコンセプトなりがあれば興奮も達成感も得られる。
高校の文化祭なんか打ってつけだ。元々バンドなんか一個も出なくたって全校がお祭り騒ぎやってるのだから。祭で浮かれているところにレッチリやバンプオブチキンのコピバンでも出れば、誰でも簡単に・・とは言わないが、ヒーローになれる・・。
(もしもこれを読んでる高校生がいたら、こういうことだから確実にやれ!停学のリスクを負ってでもやれ!こんなに美味しいチャンスを逃すな!)

しかし、卒業後社会に出ればそういった祭や行事を企画するところから始めなくてはならない。ライブハウスを借りるなどして、宣伝もすべて自分でしなくてはならない。
高校の文化祭を甘く見てはならない。数百人規模で3, 4階建ての館を数日間貸し切って行うわけだから、規模としては相当なものである。他校の生徒も来る。しかも基本的に無料だ。
これに匹敵するくらいの興味関心、チケットの購買意欲を促すように宣伝して、当日ライブハウスに呼び込まなくてはならないわけだから、その計算なしで高校の文化祭の武勇伝に勝てる筈がないのである。況や平日の通常ブッキングでは無理である

したがって、高校の文化祭がバンド人生史上最大のピークになりやすい。という結論に到達した。

さて、では今後どうすればよいのか?
前述のように、高校の文化祭に匹敵もしくは上回るライブは幾度か経験した。しかし、数日経てばみんなそんなことは忘れている。普通のブッキングライブに出れば客足はとんと減っていかんせん手応えもない。今までと同じ何でもない日々。
考えてみれば、高校の文化祭も全く同じプロセスであった。ひょっとしたらあの興奮を記憶しているのは俺たちバンド側だけなのかもしれない・・・。

いくつか経験する内に、こういった一過性の現象にそんなに拘るべきなのかどうかという疑問も出てきた。
どんな興奮も必ず冷める。故に形に残さなければ意味がない。映像なり音源なり何でも良いから残すべきだ。
何故ならあの当時体育館で我々の演奏に拳を突き上げてくれた生徒たちも、我々の演奏を、その姿を記憶しているという保証はどこにもないのだから。

不一

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プロフィール
HN:
かずお爆弾
性別:
男性
自己紹介:
千葉が好きな普通じゃない日本人。最近ピアニストに転身した元ギタリスト。単車キチガイ系シンガーソングライダー。ニトロ爆弾/BOOViES/韮。大型二輪:DSC1100 四輪:ソアラZ20。県立千葉高校 → 千葉大学工学部機械科、ジークンドー卒。ライブのお誘いお待ちしてます。民主主義反対!
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